こエジプト周遊8日間の旅行記、ここからは実際の体験記です。まずは旅の前半、アスワン・アブシンベル編から。
エジプト南部のアスワンは、ナイル川がいちばん美しいと言われるエリア。ここではフィラエ島のイシス神殿、白い帆船ファルーカでのナイル川クルーズ、そして今回の旅いちばんの感動だった夜明けのアブシンベル神殿と、カラフルなヌビア村をめぐりました。

白い帆船「ファルーカ」でナイル川クルーズ
ガイドさんと合流後、朝の涼しい時間にファルーカに乗船。ファルーカは、ナイル川を昔から行き交ってきた白い帆の伝統的な帆船です。エンジン音がしない、風だけで進む船なので、とにかく静かでゆったり。約1時間のクルーズは、旅のなかでもいちばんのんびりできた時間でした。
川面を渡る風が気持ちよくて、岸辺の景色や行き交う船をながめているだけで幸せ。暑い日中の観光の合間に、こういうリラックスタイムがあるのが嬉しい行程でした。

ボートで渡る「フィラエ島のイシス神殿」
船でゆっくり過ごした後は、ナイル川にうかぶフィラエ島へ。船着き場からボートで約15分、水の上をすべるように進んでいくと、島の上に神殿が見えてきます。この「ボートでしか行けない」というアプローチが、もう特別感たっぷりでした。
島にあるのは、愛と魔法の女神イシスをまつるイシス神殿。柱や壁にびっしりと彫られたレリーフがとても美しく、日本語ガイドさんが神話のエピソードを交えて案内してくれるので、一つひとつの彫刻が物語として見えてきます。

💡 イシス神殿は「お引っ越し」した神殿
このイシス神殿、実はもともとは別の島にありました。アスワンハイダムの建設で水没の危機にさらされ、建物をいったん解体して、今の島に移築されたのだそう。あれだけ精巧な神殿をまるごと引っ越しさせたと聞くと、人類の執念のようなものを感じます。
アスワンからアブシンベルへ|あえて「泊まる」という選択
アスワンでの観光を終えたら、専用車でアブシンベルへ。アブシンベルはアスワンからさらに南、スーダン国境にもほど近い場所にあります。砂漠の中の一本道をひたすら南下します。移動疲れで約3時間ほどの移動で車中で眠ってしまいました。
日帰りで弾丸往復する人も多いのですが、今回のプランはアブシンベルに1泊するのが大きな特徴。これが本当に大正解でした。
というのも、アブシンベルに泊まるからこそ味わえる、特別な時間があるんです。それが——。
旅いちばんの感動「夜明けのアブシンベル神殿」
翌朝は早起きして、夜明けのアブシンベル大神殿へ。これが今回の旅で、いちばん心が震えた瞬間でした。

アブシンベル神殿は、古代エジプト最盛期のファラオラムセス2世が建てた巨大な岩窟神殿。入口に並ぶ4体の巨像は高さ20メートル級で、見上げると首が痛くなるほど。日帰り客がまだ少ない早朝の静かな時間に、朝日がだんだんと神殿を照らしていく光景は、写真や言葉ではとても伝えきれません。

💡 アブシンベルも「移築」された奇跡の神殿
アブシンベル神殿もまた、アスワンハイダムによる水没の危機から救うため、巨大な岩山ごとブロックに切り分けて、より高い場所に移築されたという、とんでもないスケールの大工事を経て今の姿があります。世界中の協力でこの神殿が守られたことが、世界遺産という仕組みのきっかけにもなったのだそう。実物を前にすると、その重みがじわっと伝わってきました。
インスタ映えする「ヌビア村」
アブシンベルを満喫したら、アスワン方面へ戻りながらヌビア村へ。ヌビア人の暮らす村で、青やピンク、黄色などカラフルに塗られた家々が並ぶ、フォトジェニックな場所です。神殿めぐりとはまた違った、明るくてかわいい町並みに気分が上がりました。
路地を歩いているだけで絵になる景色ばかりで、カメラもスマホも止まりません。エジプト=砂漠と遺跡のイメージが強かったのですが、こういう色鮮やかな暮らしの風景に出会えるのも周遊旅の楽しさだなと思いました。

列車でルクソールへ
アスワンの観光を終えたら、駅まで送ってもらい、列車でルクソールへ移動。車窓からはナイル川沿いの畑や、のどかな町の暮らしが流れていって、移動そのものが小さな旅でした。ルクソール到着後は、英語アシスタントの方がホテルまで案内してくれました。

続きはルクソール・カイロ編で
前半のアスワン・アブシンベル編はここまで。後半は、いよいよ古代エジプトの遺跡の宝庫ルクソールと、ピラミッドの待つカイロへ。1等寝台列車の旅もレポートします。
👈 まだ読んでいない方は、【導入編】エジプト周遊8日間モデルプランもどうぞ。
夜明けのアブシンベル、本当におすすめです。
私は行かなかったのですが、アブシンベル神殿の夜に行われる音と光のショーもとても人気があります。
アブシンベルに泊まるプランを見かけたら、ぜひ前向きに検討してみてくださいね。
