スリランカ【前編】世界遺産をめぐる – シギリヤ・ダンブラ・キャンディとアーユルヴェーダ

スリランカ旅行前編-世界遺産を旅する-

スリランカ旅行記の導入編では、運転手付きチャーター車で旅した全体プランを紹介しました。

この前半では、いよいよ旅のスタート。シギリヤロック・ダンブラ石窟寺院・古都キャンディという3つの世界遺産を中心に、アーユルヴェーダや占星術といった「スリランカならでは」の体験まで、リアルにレポートしていきます。

シギリヤロック頂上から眺める早朝の朝日

到着、海辺の町ニゴンボへ

成田を午前に出発し、夕方にコロンボの空港へ到着。空港を出ると、日本語が話せるドライバーガイドさんが出迎えてくれて、ここから旅の最後まで全行程を案内してもらえます。言葉の心配がないというだけで、海外の最初の一歩がぐっと安心でした。

空港で外に出たら湿度がすごくて。肌にまとわりつく感じが日本の夏を思い出しました。

初日は、空港から近い海辺の町ニゴンボのホテルへ。ロングフライトの疲れを癒やして、翌日からの本番にそなえます。

森の中を歩くパワースポット「ローズクオーツマウンテン」

翌日は早朝にニゴンボを出発(朝食はお弁当!)。最初に訪れたのはローズクオーツマウンテン。世界有数の埋蔵量といわれるローズクォーツ(紅水晶)の山で、パワースポットとして知られています。

正直にお伝えすると、「ローズクォーツらしいピンク色」は今はほとんど失われていて、いわゆる“映える”景色ではありません。でも、ここの魅力は別のところにありました。

  • 山に着くまでが森の中の遊歩道になっていて、日陰で舗装された道がほとんど。歩きやすいです
  • 鳥のさえずりが心地よく、空気がとにかく気持ちいい
  • 見たこともない大きさの蟻塚(ありづか)など、スリランカの自然の豊かさを肌で感じられました
ローズクオーツマウンテンの森の中の遊歩道

ただし注意点も。遊歩道は片道20分以上と長く、最後の山の部分には歩道がなく岩肌をよじ登ります。日が出ていると直射日光で暑く、湿度も高いので水分補給は必須。足元は、遊歩道の長さと岩登りを考えるとサンダルはきつく、スニーカーがベストです。

ローズクォーツマウンテンの頂上付近

頂上付近には仏像が。休憩スペースかと思ったら違いました。

ローズクオーツマウンテンの石

ローズクォーツマウンテンの石です。昔はもっとピンク色だったとか・・・

予定を変更して「ダンブラ石窟寺院」へ

実はこのローズクオーツマウンテンで、一緒に行った友人が暑さで脱水気味に。本来この日の午後はハードなシギリヤロック登りの予定でしたが、体調を考えると難しそう…。

そこでガイドさんからの提案で、翌日に予定していたダンブラ石窟寺院を先に、シギリヤロックを翌朝にまわすよう、その場で行程を組み替えてくれました。これぞチャーターの利点。全体のスケジュールに影響が出ない範囲なら、こうした入れ替えにも柔軟に対応してもらえます。

というわけで、先に世界遺産ダンブラ石窟寺院へ。岩山にほられた5つの石窟に、たくさんの仏像や色鮮やかな天井画がぎっしりの「黄金寺院」です。

ダンブラで知っておきたいこと

  • チケット購入後、300段以上の階段を登ります。地元の人の多くは裸足で歩いていました
  • 階段からの景色が良く、野生の猿、ぶら下がる大きなスズメバチの巣、見たことのない鳥、トカゲなどの小動物にたくさん出会えて、景色を眺めながらだと長い階段も楽しめます
  • 寺院は入り口で全員が靴を脱ぎます(靴下はOK。ただし洞窟内も湿度が高く床が湿っているので注意)
  • 靴は靴置き場の係員に預ける方式。引き取り時にチップが必要(100ルピー程度)
  • 洞窟の中の像・壁画・天井画が本当に美しい。湿度の高い洞窟でこれほど良い状態に保存されていることに感動しました
ダンブラ石窟寺院へ続く階段から見た景色

洞窟は5つあり、じっくり見るとかなり時間がかかります。ガイドさんに解説してもらいながら、時間に余裕を持ってまわるのがおすすめです。この日はシギリヤ周辺で宿泊しました。

ダンブラ石窟寺院の洞窟内に並ぶ仏像と天井画

早朝の「シギリヤロック」— 朝日が登山のごほうび

翌日は、当初の予定から組み替えたシギリヤロックへ。ジャングルの中に突然あらわれる高さ約200mの巨大な岩山で、5世紀ごろ王が頂上に宮殿を築いたという「天空の城」。世界遺産です。

この日は朝日を見るために早朝出発し、朝5時半ごろから登りはじめました。これが大正解でした。

  • チケットブースから岩山の入り口まで、まずかなり歩きます
  • 階段は頂上まで合わせて約1,200段。一段が高い場所もあり、膝への負担がかなり大きいです
  • 普段は人が多くて階段が渋滞するそうですが、早朝だった分すいていて歩きやすかったのが何よりのメリット
  • 入り口から上は、鉄の手すり付きで下が見える簡易的な階段。雨だと滑りそうに感じました
  • 風が強く、手すりを掴むと錆がつきます。ウェットティッシュ持参を強くおすすめ。服にも錆がつくので、着るものにも注意を
  • スズメバチ注意の看板もあります
シギリヤロックの入り口

そして登りきると、頂上で朝日がお出迎え。がんばって登ったことを歓迎してくれるような清々しさで、登山の頂上に立ったときのような達成感がありました。頂上の遺跡を見ながら下る途中で、有名なフレスコ画「シギリヤレディ」も見学(撮影禁止。ここも空いていてゆっくり見られました)。

ただし下り階段も脚への負担が大きく、太ももがプルプルして歩きづらくなるほど。歩きやすい靴と、体力に余裕をもって挑むのがおすすめです。

脚ガクガクのあとに…本場アーユルヴェーダ体験

シギリヤ登山で脚がガクガクのところへ、スリランカ伝統医学アーユルヴェーダの癒やしタイム。これがもう最高でした。流れと、行く前に知っておくと安心なことをまとめます。

  • まず「Doctor」と呼ばれる女性から問診を受け、自分に合ったマッサージオイルなどを選んでもらいます
  • ロッカーに荷物を置いて、離れの個室へ。2人で1部屋に案内されるので、友人同士やカップルでも気まずくありません
  • 知っておきたいのは、紙ショーツなどはなく、施術は基本的に着衣なしでおこなわれること。他の店舗がどうなのか分かりませんが、心の準備をしておくと安心です。
  • 全身にマッサージ用の砂をまかれ、ひたすら全身マッサージ。ザラザラした砂で皮膚を刺激されるのが心地いい
  • そのあとスチームサウナへ。木の枝がたくさん敷かれた部屋で15分ほど。枝はかなり熱く、足を置き続けるのは大変でした(こちらはタオルを巻いて入る1人用なので、人に見られる心配はなし)
  • サウナのあと、問診で選んだオイルで仕上げのマッサージ。最高に気持ちよかったです

気になった点も正直に。個室のドアを半開きにされることがあり、外を人が通るので「閉めてください」と何度かお願いするのが少し煩わしかったです。また、シャワー後にゆっくり身支度するメイクルームのような場所はなく、シャワー室で顔や髪を整える感じ。気心の知れた友人との気楽な旅だったので問題はありませんでしたが、この後オシャレをしてレストランへ行くなど予定がある場合はホテルに戻るなどプランを計画した方が無難かも。

アーユルヴェーダの店舗入り口

古都キャンディ — 仏歯寺・ダンスショー・占星術

続いては、スリランカ最後の王朝の都だった古都キャンディへ。湖を中心にした美しい街で、街全体が世界遺産です。

仏歯寺(ぶっしじ)

お釈迦さまの歯がまつられている、スリランカ仏教でもっとも大切なお寺のひとつ。ここも入り口(外の道路)で靴を脱ぎます。訪れた日は雨上がりで、濡れて汚れた道路やお寺の中を裸足で歩くのは正直ちょっと気がひけましたが、これがルールなので仕方ありません。

お寺の中では敬虔な信者の方々がお祈りしていて、とても厳かな雰囲気。お釈迦さまの物語が絵で飾られていて、言葉がわからなくても理解できるような配慮がされているのが印象的でした。

古都キャンディの世界遺産・仏歯寺

キャンディアンダンスショー

夕方には伝統舞踊のキャンディアンダンスを鑑賞。訓練された踊り子さんたちが決められたプログラムを順番に演じていきます。内容がさまざまな言語に訳されたシートが置いてあり、日本語で確認しながら楽しめました。最後の火渡りは迫力満点で、席ではなく間近で見られて臨場感たっぷりでした。

キャンディアンダンスショーの火渡りパフォーマンス

スリランカの占星術

この日はもうひとつ、スリランカの暮らしに根づく占星術も体験。流れはこんな感じでした。

  • 事前に名前・誕生日・生まれた時間・場所を伝えておき、占い師さんに先に鑑定してもらいます
  • 当日は占い師さんと対面し、あらかじめ見てもらった結果を教えてもらう形式
  • ほかに聞きたいことがあれば、ガイドさんが通訳して質問してくれます
  • 本来は占い師さんのお宅を訪問するそうですが、今回は先方の都合で地元のレストランの机で結果を聞きました

日本ではやったことのない占いにふれられて、純粋に面白い体験でした。盛りだくさんの一日を終えてキャンディ泊です。

お店で占星術をしてもらう

前半のまとめ — 後半は高原列車と紅茶の旅へ

前半は、シギリヤ・ダンブラ・キャンディの3大世界遺産に、アーユルヴェーダ・占星術というスリランカらしい文化体験まで、たっぷり楽しみました。友人の体調に合わせて行き先を入れ替えてもらえたのも、チャーター旅だからこそ。点在する見どころを無理なくまわれたなと実感した日々でした。

後半は、いよいよ旅のハイライト、絶景の高原列車と紅茶畑の旅へ。私がこの旅でいちばん行きたかったナインアーチブリッジも登場します。

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この記事を書いた人

普段はフルタイムで働いている40代の会社員ですが、長期休暇が取れればすぐに旅に出たくなるタイプ。
このブログでは、そんな旅の記録や、働きながらでも旅を楽しむコツを発信しています。
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