【2026年最新】エジプト旅行の注意点8つ|ビザ・両替・チップで実際に困ったことと対策

エジプト

ピラミッド、スフィンクス、ナイル川。
写真で何度も見てきた景色を目の前にした瞬間の感動は、今でもはっきり覚えています。

でも正直に言うと、エジプト旅行は「感動」と同じくらい「え、どうすればいいの?」の連続でした。

それなりに海外旅行の経験はあるつもりだったのに、ビザも、両替も、チップも、日本の常識がまったく通用しない。事前に調べていたはずなのに、現地で何度も固まりました。

この記事では、2026年3月に実際にエジプトを旅した私が「本当に困ったこと」を8つ、それぞれの具体的な対策と金額の目安つきでまとめます。

読み終わるころには、「何を準備すればいいか」がはっきりしているはずです。

ピラミッド全景

この記事でわかること

  • エジプト旅行で日本人がつまずく8つのポイント
  • アライバルビザ・両替・チップの「現金いくら必要?」の答え
  • 場面別のチップ相場一覧
  • 出発前に必ずやっておくべき準備リスト
Contents
  1. まず結論:エジプト旅行の注意点8つ早見表
  2. 注意点① アライバルビザは簡単。ただし米ドル現金がないと詰む
  3. 注意点② 日本円の両替は、想像の10倍むずかしい
  4. 注意点③ とにかくチップ、そしてまたチップ
  5. 注意点④ 「親切」の多くは有料。客引きと押し売りの見分け方
  6. 注意点⑤ 値段が後から変わる/おつりが返ってこない
  7. 注意点⑥ トイレは有料。しかも紙がない
  8. 注意点⑦ 服装は「涼しさ」より「隠す」が正解
  9. 注意点⑧ 移動と通信は、日本にいるうちに手を打つ
  10. それでも、エジプトは行く価値がある
  11. エジプト旅行のよくある質問
  12. あわせて読みたい:エジプト旅行記

まず結論:エジプト旅行の注意点8つ早見表

細かい話の前に、要点だけ先に置いておきます。忙しい方はここだけでも大丈夫です。

#困ることひとことでいう対策
アライバルビザが米ドル現金のみe-Visaを事前取得、または米ドル現金を多めに
日本円がほぼ両替できない日本で米ドルに替えてから行く
とにかくチップ、またチップ小額紙幣を分けて持ち歩く
「親切」が後から有料になる触られる前・受け取る前に断る
値段が後から変わる/おつりが来ない金額を先に確認し、ぴったり払う
トイレが有料で紙がないポケットティッシュと小銭を常備
服装は「涼しさ」より「隠す」薄手の長袖+長ズボン+ストール
移動と通信でつまずくUber+eSIMを日本で準備

ここからは、ひとつずつ「実際に何が起きたか」と「どうすればよかったか」を書いていきます。

注意点① アライバルビザは簡単。ただし米ドル現金がないと詰む

エジプトに入国するには観光ビザが必要です。日本人は現地の空港で取得する「アライバルビザ」か、事前にオンラインで取る「e-Visa」のどちらかを選べます。

手続き自体は拍子抜けするほど簡単

アライバルビザは、入国審査の手前にある銀行のカウンターで支払いをして、シールをパスポートに貼ってもらうだけ。申請書もなく、写真も不要でした。所要時間は数分です。

手続きは本当に簡単。問題は支払い方法でした。

「米ドルの現金のみ」という落とし穴

カウンターで求められたのは米ドルの現金。クレジットカードは使えず、日本円も受け付けてもらえませんでした。

私が支払ったのは30米ドル(2026年3月時点)。ところが、事前に調べていた情報では「25米ドル」と書かれているサイトもあれば、旅行会社の案内には「36米ドル」と書かれているものもあり、情報源によって金額がバラバラだったんです。

エジプトのビザ
エジプトのアライバルビザ

ポイント
ビザ代は「25〜36米ドル」と幅を持って考えておくのが安全です。おつりが出ないケースもあるので、20ドル札・10ドル札・5ドル札を組み合わせて40ドル程度用意しておくと安心でした。

対策:不安なら e-Visa を事前取得しておく

「現地で現金が足りなかったらどうしよう」という不安をゼロにしたいなら、エジプト政府の公式e-Visaサイトで事前に取得するのが確実です。こちらはクレジットカード払いができます。

ただし、e-Visaは申請サイトが少し使いづらく、承認までに数日かかることもあります。出発の2週間前までには申請しておきましょう。

アライバルビザe-Visa
取得場所カイロ空港などの到着口オンライン(出発前)
支払い米ドル現金のみクレジットカード
手間その場で数分申請〜承認に数日
向いている人米ドル現金を用意できる人現地で慌てたくない人

※パスポートの残存有効期間は入国時点で6か月以上必要です。ここは意外と見落としがちなので、出発前に必ず確認してください。

注意点② 日本円の両替は、想像の10倍むずかしい

これが個人的にいちばん焦ったポイントです。

街中の両替所は、そもそも日本円を扱っていない

カイロ市内には両替所がたくさんあります。でも、掲示されているレート表に並んでいるのは米ドル・ユーロ・英ポンド・サウジリヤルあたり。日本円(JPY)の欄がそもそも存在しないお店がほとんどでした。

何軒か回って「日本円を替えたい」と伝えても、返ってくるのは首を横に振るジェスチャーばかり。

カイロ国際空港でも、対応してくれたのは1カ所だけ

「空港なら大丈夫だろう」と思っていたのですが、これも甘かったです。空港内に複数ある両替カウンターのうち、日本円を受け付けてくれたのは1カ所だけ。しかもスタッフの方は明らかに面倒くさそうで、レートもかなり不利なものでした。

カイロ空港の両替所
カイロ空港の両替所

さらに困るのが「帰り」

使い切れなかったエジプトポンドを日本円に戻そうとしたのですが、これもできませんでした。米ドルへの再両替はできても、日本円への交換窓口が見つからなかったのです。

結果、私の手元には使い道のないエジプトポンド紙幣が残りました。1エジプトポンド=約3.2円(2026年8月時点)なので、数千ポンド残せばそれなりの金額になります。

持ち出しルールにも注意
エジプトでは5,000エジプトポンド以上の現地通貨を持ち込み・持ち出しする場合、税関への申告が必要とされています。また1万米ドル相当以上の外貨も申告対象です。大量に残さないよう、旅の後半は使い切るペース配分を意識しましょう。

対策:日本で米ドルに替えてから行く。これが唯一の正解

結論はシンプルです。

  • 日本の空港・銀行・金券ショップで米ドルの現金に替えていく
  • 現地では米ドル→エジプトポンドに両替する
  • 米ドルは1・5・10・20ドル札を中心に。チップにそのまま使えます
  • 100ドル札はレートが良い一方、崩せる場所が限られるので少なめに

また、エジプトはATMでの国際キャッシングも使えますが、機械が故障していたり現金切れだったりすることがあります。現金を主軸に、カードは保険という考え方が現実的でした。

注意点③ とにかくチップ、そしてまたチップ

エジプトでは「バクシーシ」と呼ばれるチップの文化が生活に深く根づいています。日本の感覚だと「そんなことにも?」と思う場面で、当たり前のように手を差し出されます。

場面別・チップの相場一覧

実際に旅してみて感じた目安をまとめます。

場面目安ひとこと
ホテルのポーター(荷物1個)50〜100EGP/1〜2USD部屋まで運んでもらったら
ホテルの客室清掃50〜100EGP/1〜2USD枕元に毎日置く
レストラン会計の10〜15%サービス料込みでも別途少し
ツアーガイド10〜20USD/1日ツアー代金とは別
専属ドライバー5〜10USD/1日ガイドとは別に必要
遺跡内のカート・馬車50〜100EGP料金を払っていても求められる
公衆トイレ10〜20EGP入口で係の人に
写真を撮らせてもらった時20〜50EGP人物・動物が写るなら必須

※為替や物価で変動します。「これが正解」ではなく「これくらい渡せば揉めない」目安として見てください。

実際に遭遇したチップ要求4パターン

1. 駅で勝手に荷物を持たれる
寝台列車に乗るためにホームにいたら、突然スーツケースを持ち上げられました。頼んでいません。運び終わったあとに、当然のように手を差し出されます。

2. ツアーガイドさんへの追加チップ
ツアー代金を先に支払っているので「これで完結」だと思っていたのですが、ガイドさんへのチップはまったくの別枠。1日あたり10〜20米ドルが目安と言われ、日数分を考えると地味に大きな出費でした。

3. 遺跡のカートに座らせてもらったら
広い遺跡内を移動するカート。乗車料金を払っているのに、降りるときに運転手さんからチップを求められました。

4. Uberのドライバーから現金で
アプリ決済のはずのUberでも、降車時に「チップは?」と聞かれることがありました。

5. ミュージアムで学生料金を「好意で」適用して差額を要求
ある施設のチケット売り場で担当者の方が「学生料金にしてあげる」と言って、合計して大人料金より少しお得になる差額を現金で自分に直接渡すよう要求してきました

対策:小額紙幣を「チップ専用ポケット」に分ける

チップで一番ストレスなのは、金額そのものより「小額紙幣がなくて、大きい札を渡すはめになる」ことです。私は何度もこれで無駄遣いしました。

  • 両替のときに「小さい紙幣で」と必ず伝える(10・20・50EGP札を多めに)
  • 財布とは別に、チップ専用の小さなポーチを用意する
  • 米ドルの1ドル札を20枚ほど日本から持っていくと万能
  • 渡したくない場面では、笑顔で「ノーサンキュー」。もう会うことがないと割り切っちゃいます。

チップは「義務」ではありません
サービスを受けていない、頼んでいないことをされた——そういう場面では、はっきり断って大丈夫です。相手も慣れているので、しつこく食い下がられることは意外と少なかったです。

注意点④ 「親切」の多くは有料。客引きと押し売りの見分け方

観光地では、驚くほど気さくに話しかけてもらえます。「どこから来たの?」「日本? コンニチハ!」——そのフレンドリーさに、最初は素直に嬉しくなりました。

でも、その多くは最終的に何かを売る、またはチップを求めるための入口です。

よくあるパターンはこんな感じでした。

  • 「写真撮ってあげるよ」→ 撮影後にチップを要求
  • 「これはプレゼント(ギフト)だよ」→ 受け取った瞬間に代金を請求
  • 「ラクダに無料で乗せてあげる」→ 降りるときに高額請求
  • 「そっちの入口は閉まってるよ」→ 別のお店やツアーに誘導される

対策:受け取らない・触らせない・立ち止まらない

いちばん有効だったのは、「始まる前に断る」ことでした。

  • 差し出されたものは受け取らない(受け取ったら請求が始まります)
  • 荷物やカメラを触らせない
  • 声をかけられても立ち止まらず歩き続ける
  • ラクダや馬に乗るなら、乗る前に「いくら? 何分? 降りるまで込み?」を確認

冷たいように感じるかもしれませんが、これは失礼ではなく現地で普通のやりとりです。堂々としているほど、絡まれにくくなります。

ピラミッド周辺のラクダ
ピラミッド前のラクダ

注意点⑤ 値段が後から変わる/おつりが返ってこない

これも地味に効いてきます。

「50ポンドね」と言われて100ポンド札を出したら、おつりが返ってこない。あるいは「言ったのは1人50ポンド。2人だから100ポンド」と後から解釈が変わる。悪意というより、交渉が前提の文化なのだと思います。

対策

  • 買う前・乗る前に金額を必ず確認する(「トータルでいくら?」と聞く)
  • 可能なかぎりぴったりの金額で払う
  • 数字は電卓アプリやスマホに打ち込んで見せ合うと誤解が減ります
  • タクシーはメーターを信用せず、Uberなどの配車アプリを使う(後述)

注意点⑥ トイレは有料。しかも紙がない

観光地や道中のトイレは、入口に係の人が座っていて10〜20エジプトポンド程度のチップを求められるのが一般的です。

そして、トイレットペーパーが備え付けられていないことが本当に多い。係の人から数枚だけ渡されるケースもありますが、期待しないほうが安全です。

持っていくべきもの

  • ポケットティッシュ(多め):日本から持参が確実
  • ウェットティッシュ・除菌シート
  • 10〜20EGPの小銭・小額紙幣:トイレ用に常にポケットへ
  • 携帯用のアルコールジェル:気になる方は持参

ホテルやレストランのトイレは比較的きれいなので、使えるときに済ませておくのが鉄則です。

そのほかの持ち物は海外旅行の必須グッズ|防犯・翻訳機まで安全に楽しむ持ち物リストにまとめています。

注意点⑦ 服装は「涼しさ」より「隠す」が正解

エジプトは暑い国なので、つい薄着で行きたくなります。でも実際に歩いてみて感じたのは、肌を出すメリットがほとんどないということでした。

理由は3つ

1. 宗教・文化的な配慮
エジプトはイスラム教徒が多い国です。特に女性の露出の多い服装は、地元の方の目を引きます。モスクを訪れる際は、髪を覆うスカーフと、腕・脚を隠せる服が必須です。

2. 声をかけられる回数が変わる
肌を隠しているほうが、客引きやナンパの対象になりにくいと感じました。

3. そもそも日差しが強すぎる
砂漠気候の直射日光は、日本の夏とは別物です。薄手の長袖のほうが涼しいくらいでした。

おすすめの服装

  • 薄手のリネンやコットンの長袖シャツ
  • ゆったりした長ズボン/ロングスカート
  • 大判のストール(モスク・冷房対策・砂よけの3役)
  • 帽子とサングラス
  • 砂が入りにくいスニーカー(サンダルは砂だらけになります)
  • 朝晩は冷えるので羽織りものを1枚
エジプトでの服装
早朝のアブシンベル神殿

注意点⑧ 移動と通信は、日本にいるうちに手を打つ

移動:流しのタクシーより Uber

カイロやギザではUberが普通に使えます。行き先を口頭で説明する必要がなく、料金が事前に確定するので、値段交渉のストレスから解放されました。

ただし注意点も。

  • アプリ決済でも現金チップを求められることがある
  • 渋滞がすさまじいので、移動時間は多めに見積もる
  • ピックアップ地点が分かりにくい場所では、ドライバーから電話がかかってくることも

通信:日本でeSIMを買っておく

Uberも地図も翻訳も、ネットがないと全部止まります。空港で現地SIMを買うこともできますが、到着直後の疲れた頭で手続きするのは正直しんどいです。

日本にいるうちにeSIMを購入・設定しておくのが圧倒的に楽でした。飛行機を降りて電源を入れた瞬間からつながります。

エジプトに行った時に使ったのがGood eSIM
購入後すぐに送られてくるメールから設定しておき、現地で有効化するだけで簡単に使えます。
6泊8日の旅でしたが、3GB/7Daysのプランで現地でサクサク使えて容量も十分でした。

出発前チェックリスト

  • □ パスポート残存6か月以上を確認
  • □ e-Visa取得、または米ドル現金40ドル以上を用意
  • □ 米ドル現金(1・5・10・20ドル札を中心に)
  • □ eSIMを購入・設定
  • □ Uberアプリをインストール&登録
  • □ ポケットティッシュ・ウェットティッシュ
  • □ 薄手の長袖・長ズボン・大判ストール
  • □ チップ用の小さなポーチ
  • □ 海外旅行保険(お腹をこわす人は本当に多いです)

それでも、エジプトは行く価値がある

ここまで「困ったこと」ばかり並べてきました。読んでいて不安になった方もいるかもしれません。

でも、これだけは言わせてください。

エジプトは、準備さえしていけば最高に面白い国です。

ここに書いた困りごとは、どれも「危険」ではなく「文化の違い」から生まれるものでした。ルールを知らずに来た旅行者が戸惑うだけで、知っていれば笑い話にできる範囲のことばかりです。

4500年前に積まれた石の前に立ったときの、言葉が出てこない感じ。ナイル川に沈む夕日。朝日を浴びるアブシンベル神殿。あの体験は、他のどこでも代わりがききませんでした。

この記事が、あなたの「困った」を1つでも減らせたら嬉しいです。

エジプト旅行のよくある質問

Q. エジプト旅行に現金はいくら持っていけばいい?

A. ツアー参加か個人手配かで変わりますが、米ドル現金で1人あたり300〜500ドル程度あると安心です。内訳の目安は、ビザ代40ドル、チップ用に1日10〜20ドル、両替してポンドで使う分、予備。カードが使える場所も増えていますが、チップと小規模なお店は現金一択です。

Q. 日本円はエジプトで使える?

A. 使えませんし、両替もほぼできません。日本で米ドルに替えてから行ってください。

Q. チップを渡さないとどうなる?

A. しつこく求められることはありますが、断っても問題は起きませんでした。頼んでいないサービスにはチップ不要と割り切って大丈夫です。逆に、良くしてもらった相手にはきちんと渡すとお互い気持ちよく終われます。

Q. クレジットカードはどれくらい使える?

A. ホテル、大きなレストラン、博物館などでは使えます。ただしチップ、タクシー、小さなお店、トイレは現金のみ。カードだけで旅を回すのは現実的ではありません。

Q. 女性のひとり旅は大丈夫?

A. 治安面で身の危険を感じる場面はありませんでしたが、声をかけられる頻度はかなり高いです。服装で肌を隠す、夜のひとり歩きを避ける、移動はUberを使う——この3つを守れば、過度に心配する必要はないと感じました。

Q. ベストシーズンはいつ?

A. 過ごしやすいのは10月〜4月。夏(6〜8月)は日中40℃を超えることもあり、遺跡巡りはかなり体力を消耗します。

あわせて読みたい:エジプト旅行記

※本記事の情報は2026年3月の渡航時および2026年8月時点の調査に基づくものです。ビザ料金や制度は変更されることがあるため、渡航前に在エジプト日本国大使館外務省海外安全ホームページで最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人

40代の会社員。フルタイムで働きながら、長期休暇のたびに旅に出ています。
エジプト・ペルー・スリランカ・カンボジア・モロッコ・ヨーロッパなど、友人との二人旅が中心で、添乗員付きツアーに一人参加することもあります。国内も北海道から東北・関東・京都・山陰まであちこちへ。
ここでは、実際に行った旅の記録と、働きながら旅を楽しむための準備のコツを書いています。