ヴェネツィアのカーニバル体験記|仮面で歩いた水の都とゴンドラ

ヴェネツィアの体験記サムネイル

2016年2月、友人と2人で参加したイタリア周遊ツアーで、ヴェネツィアのカーニバルの時期に水の都を歩きました。

街には、中世の衣装と仮面をまとった人たちがあふれていました。そこで私たちも仮面を買い、カーニバルの仲間入り。この記事では、ヴェネツィアのカーニバルを歩いた1日を写真と一緒に振り返ります。さらに、ブラーノ島や夕暮れのゴンドラ、翌朝の雨のサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会も紹介します。後半には、2027年のカーニバルの日程や今のゴンドラ料金もまとめました。

ヴェネツィアのカーニバルで仮面と衣装をまとってサン・マルコ広場を歩く人

ヴェネツィアのカーニバルとは?

ヴェネツィアのカーニバル(カルネヴァーレ)は、毎年2月ごろに開かれるお祭りです。期間中は、豪華な衣装と仮面を身につけた人たちが街を歩きます。特にサン・マルコ広場は、写真を撮る人と撮られる人でいっぱいになります。

仮面には、身分を隠して誰もが対等に楽しめる、という意味があったといわれます。そのため今でも、観光客が仮面をつけて街を歩くのも自然な光景です。仮面を売るお店も、街のあちこちにあります。

💡 ヴェネツィアのカーニバル 基本情報

時期:毎年1月下旬〜2月ごろの約2週間(最終日は「マルテディ・グラッソ」と呼ばれる火曜日)
2027年の日程:2027年1月下旬〜2月9日(火)の予定(開始日は公式の発表を確認してください)
メイン会場:サン・マルコ広場とその周辺
私が訪れた日:2016年2月6日(土)。この年は1月23日〜2月9日の開催でした
公式サイト:ヴェネツィアのカーニバル 公式サイト(イタリア語・英語)

フィレンツェからバスと船で、ヴェネツィアへ

この日はフィレンツェのホテルを出て、バスで約4時間。本土とヴェネツィアを結ぶリベルタ橋をバスで渡りました。

バスの車窓から見た、本土とヴェネツィアを結ぶリベルタ橋

ヴェネツィアの本島の中は、車が走れません。そのため、バスを降りたあとは船に乗り換えて、サン・マルコ広場の近くまで向かいます。船の上からは、水の上に建つ街並みが少しずつ近づいてきました。また、海の向こうにはサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の鐘楼も見えます。

船の上から見たヴェネツィア本島の街並み
船の上から見たサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会

テレビや映画でしか見たことがなかった場所に、自分の足で踏み入れた。上陸したときは、その感動がいちばんでした。そして「早く中を見たい!」と、気持ちがはやっていたのを覚えています。

お昼はイカ墨パスタと魚介のフリット

上陸してすぐの昼食は、ツアーの日程表にも書かれていたイカ墨パスタ。さらに、魚介のフリット(揚げ物)とデザートも出てきました。ヴェネツィアは海の街なので、魚介料理が名物です。

イカ墨パスタもフリットも、ほんとうに美味しかったです。港町は魚が新鮮なので、生臭さがありません。モロッコの港町エッサウィラでもそうでした(エッサウィラ観光は日帰りで|大西洋の港町)。

サン・マルコ広場は、ヴェネツィアのカーニバルの仮装でいっぱい

船を降りると、海沿いの通りはすでに人の波。カーニバル期間中の土曜日だったこともあり、まっすぐ歩けないほどの混雑でした。

カーニバル期間中、人で溢れるヴェネツィアの海沿いの通り

そのままサン・マルコ広場へ向かうと、ドゥカーレ宮殿や2本の円柱、高い鐘楼が並んでいます。そして広場のあちこちに、中世の衣装と仮面をつけた人たちがいました。

カーニバル期間中のサン・マルコ寺院の正面
カーニバルの衣装でゴンドラに乗るカップル

私たちのように仮面だけの人もいれば、全身で仮装している人もいます。その衣装は、まるで日本のアニメキャラのコスプレのように本格的。見ていて素晴らしいと思いました。「この日のために、1年かけて準備してきたのかな」と、しみじみ感じたほどです。

私たちも仮面を買って、ヴェネツィアのカーニバルに参加

せっかくなので、私たちも仮面を買ってつけてみました。どちらも、お店の仮面売り場で買ったものです。

私が選んだのは、お土産物屋さんで平置きで売られていた仮面(写真左)。値段は日本円で2,000円くらいでした。一方、友人は高級感のある仮面のお店で選んでいて、こちらは13,000円くらい(写真右)。同じ「仮面」でも、お店によって値段も作りもまったく違います。ちなみに装着は左右の耳上あたりにリボンが付いていて後ろで結ぶタイプです。

船上で仮面をつけて撮影

仮面をつけて歩くと、お祭りに参加している感じがしてワクワクしました。さらに、すれ違うほかの観光客から挨拶されたり、「いいね」と言われたり。同じお祭りを楽しむ人どうしで共感し合えている感じがして、嬉しかったです。

💡 仮面を買うなら、お店の種類で選び方が変わる

ヴェネツィアの仮面は、お土産物屋さんで売られている手ごろなものから、工房の手作りの品まで幅があります。気軽にカーニバル気分を味わうなら、お土産物屋さんの仮面で十分楽しめます。一方、飾っておきたい・長く使いたいなら、仮面の専門店で選ぶのがおすすめです。

カラフルな家が並ぶブラーノ島へ

午後は、ツアーでブラーノ島へ。船に乗って、本島から30分ほどで着きました。散策の時間はおよそ1時間です。

ブラーノ島へ向かう船から撮影した航行中の船

ブラーノ島は、家の壁が1軒ずつ違う色に塗られた、カラフルな島です。運河沿いにピンクや青、黄色の家が並び、どこを撮っても絵になります。家の前に洗濯物が干してあるのも、人が暮らしている島らしい風景でした。カラフルな街並みは、本当に素晴らしかったです。

ブラーノ島の運河沿いに並ぶカラフルな家
ブラーノ島のカラフルな家の前に干された洗濯物
ブラーノ島の運河と停められたボート

また、島の中心の広場には、ブラーノ島出身の作曲家ガルッピの像があります。その奥には、傾いた鐘楼も見えました。私たちも、仮面をつけたままガルッピ像の前で記念撮影をしました。

ブラーノ島のガルッピ像前で仮面をつけて記念撮影
ブラーノ島の傾いた鐘楼

ブラーノ島は、レース編みでも知られる島です。私たちが入ったレースのお店「Emilia(エミリア)」には、レースで作られたウエディングドレスも飾られていました。このお店で、記念にレースのミサンガを買いました。

ブラーノ島のレースのお店に飾られたドレス

Emiliaは、島の中心のガルッピ広場にあるレース店です。1800年代から続く家族経営のお店で、店内には家族が集めてきたレースの展示もあります。

💡 ブラーノ島とムラーノ島はちがう島

ヴェネツィアの離島で有名なのが、カラフルな家とレース編みのブラーノ島と、ガラス工芸のムラーノ島です。名前が似ていますが、別の島です。どちらも本島から水上バス(ヴァポレット)で行けます。そのため、ツアーにどちらの島が入っているか、事前に確認しておくと安心です。

ため息橋とドゥカーレ宮殿、サン・マルコ寺院

ブラーノ島から本島に戻ったあとは、サン・マルコ広場のまわりを歩きました。

外から眺めた、ため息橋とドゥカーレ宮殿

ドゥカーレ宮殿は、かつてヴェネツィア共和国の政治の中心だった建物です。白とピンクの模様の壁が、海沿いでひときわ目立っていました。私たちは中には入らず、外観観光しました。

ドゥカーレ宮殿の外観

宮殿の横の運河には、ため息橋がかかっています。ため息橋は、宮殿と牢獄をつなぐ屋根つきの橋です。昔、囚人がこの橋の窓から最後の景色を見て、ため息をついたことから名前がついたといわれます。橋の下を、ゴンドラがゆっくり通っていきました。

ため息橋と下をくぐるゴンドラ
ドゥカーレ宮殿の布告門

サン・マルコ寺院の中へ

サン・マルコ寺院は、ツアーの日程表で「入場して見学」の印がついていた場所で、中にも入りました。ただ、正直なところ堂内のことはあまり覚えていません……。堂内は撮影禁止なので、写真も残っていないのです。

そのかわり印象に残っているのが、外の壁画です。正面のアーチを飾る金色のモザイク画は、水の都にありながら保存状態がすごく良く、とても美しいと思いました。夕方の光が当たって、金色がより輝いて見えました。

夕方の光に輝くサン・マルコ寺院の正面モザイク
サン・マルコ寺院の正面入り口

💡 今のサン・マルコ寺院・ドゥカーレ宮殿の見学

サン・マルコ寺院の入場料は、公式チケットサイトの料金表で大人10ユーロ(2026年10月時点)。黄金の祭壇画「パラ・ドーロ」や博物館、鐘楼は別料金です。また、肩やひざを出した服装では入れないので注意しましょう。大きな荷物も持ち込めません。
ドゥカーレ宮殿の中を見学したい場合は、サン・マルコ広場の美術館の共通券で入れます。どちらも混雑する時期は、公式サイトで事前に予約しておくと安心です(サン・マルコ寺院は公式サイトから予約できます)。

本島のガラス工房へ

サン・マルコ寺院のあとは、本島にあるガラス工房にも立ち寄りました。工房の中で、ヴェネツィアン・グラスの説明を日本語で聞きながら見学です。旅の記念に、なるべくお手頃で普段使い出来そうな小さなグラスのセットも買いました。包装も割れないように厳重にしてくれます。もし大きなものや量を買っても配送対応もしてくれるとのことでした。団体を入れている工房のようなので

ガラス工房での実演

夕暮れのゴンドラで、リアルト橋へ

夕方5時半ごろ、いよいよゴンドラに乗りました。ゴンドラはツアーには含まれていなかったので、現地で自分たちで申し込んで乗っています。乗ったのは、ツアーで一緒だった方との相乗りで4人。料金は折半にしました。正直なところ、いくら払ったかは忘れてしまいました……。

ゴンドラの船上で撮影

乗り場は、サン・マルコ広場の裏の小さな運河。ゴンドラは細い運河をすべるように進み、建物のすぐ横や橋の下をくぐっていきます。船頭さん(ゴンドリエーレ)は、細い運河でも器用にこいでいました。

細い運河でゴンドラを漕ぐゴンドリエーレ
ゴンドラから見上げたヴェネツィアの小さな運河にかかる橋

やがて大運河に出ると、ちょうど夕暮れどき。空の色が変わっていくなかで、リアルト橋が見えてきました。

ゴンドラから見た夕暮れのヴェネツィアの大運河
夕暮れの大運河にかかるリアルト橋
ピンボケしてしまったリアルト橋

夜景を見ながら乗ったので、景色がとても美しかったです。ただし、冬だったのでとにかく寒い! 乗るなら防寒はしっかりしていきましょう。揺れは、それほど気になりませんでした。私が酔いにくい体質なだけかもしれません。でも、一緒に乗ったメンバーにも、酔った人はいませんでした。

今のゴンドラ料金は?(2026年)

ヴェネツィアのゴンドラは、料金が決められています。料金は1人ずつではなく、ゴンドラ1艘あたりです。

昼(19時まで)30分 90ユーロ
夜(19時以降)30分 110ユーロ
乗れる人数1艘に最大5人まで

1艘の料金なので、人数が多いほど1人あたりは安くなります。私たちのように、ツアーで一緒になった方と相乗りするのもおすすめです。また、乗る前には時間と料金を船頭さんと確認しておきましょう。なお、料金は変わることがあるので、乗る前に乗り場で確認してください。

夕食は、自由行動でトラットリアへ

ゴンドラのあとは、夕食を含めた2時間ほどの自由行動です。夜のサン・マルコ広場はライトアップされ、昼とはまた違う雰囲気でした。夜になっても、衣装の人たちが広場を歩いていました。

ライトアップされた夜のサン・マルコ広場
夜のサンマルコ広場を歩くカーニバル衣装の人

夕食のお店は、自由行動中にたまたま添乗員さんと会い、美味しいお店を教えてもらって一緒に入りました。それがTrattoria alla Rivetta(トラットリア・アッラ・リヴェッタ)です。サン・マルコ広場から歩いてすぐの、小さな橋のたもとにあるお店です。

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この記事を書いた人

40代の会社員。フルタイムで働きながら、長期休暇のたびに旅に出ています。
エジプト・ペルー・スリランカ・カンボジア・モロッコ・ヨーロッパなど、友人との二人旅が中心で、添乗員付きツアーに一人参加することもあります。国内も北海道から東北・関東・京都・山陰まであちこちへ。
ここでは、実際に行った旅の記録と、働きながら旅を楽しむための準備のコツを書いています。