エッサウィラ観光は日帰りで!大西洋の港町とマラケシュの夜【体験記④】

モロッコ エッサウィラの一日観光

モロッコ周遊ツアーの体験記、最終回です。8日目は、マラケシュから日帰りのエッサウィラ観光。大西洋に面した、白と青の港町へ向かいます。

私たちが申し込んだツアーには、9日間と10日間の2つのコースがありました。そしてエッサウィラ観光が入っているのは、10日間のコースだけです。砂漠も旧市街も見たあとで、さらに海まで行くの?と思われるかもしれません。ただし、ここまでの旅とはまったく違う空気が流れていました。最後にこの町があってよかったと感じています。

エッサウィラ観光で訪れた大西洋に面した城壁と港

エッサウィラ観光はマラケシュから片道3時間30分

朝8時にマラケシュを出発。エッサウィラまでは約174km・3時間30分です。しかも帰りは、同じ距離を戻ってきます。つまり往復7時間・現地滞在3時間という、なかなか思い切った日帰り行程でした。

内陸の乾いた景色から、だんだん空気が湿って、風の匂いが変わっていくのが分かります。また途中では、アルガンの木が生えるエリアを通ります。モロッコ土産の定番アルガンオイルは、この地方が本場なのだそうです。

「往復7時間」と聞くと構えてしまいそうです。ただし行きたいと思っていた場所だったので、まったく苦になりませんでした。前日に9時間の移動を経験していたこともあって、3時間半は短く感じたくらいです。むしろ初めて行く場所へ向かうワクワクのほうが勝っていました。

エッサウィラ観光の見どころ|世界遺産の港町、旧名モガドール

エッサウィラの旧市街は、2001年に世界遺産に登録されています。かつてはモガドールと呼ばれた港町です。18世紀にヨーロッパの技術を取り入れて設計されたため、碁盤の目のように整理された街並みが特徴。フェズやマラケシュの旧市街が「迷路」だったのに対して、ここは歩いていて迷いにくいのがありがたいところでした。

また、建物は白い壁に青い扉と窓。強い日差しと海の青のなかで、この配色がとにかく写真映えします。エッサウィラ観光がカメラ好きに人気なのも納得でした。

スカラの城壁と、海に向かって並ぶ大砲

エッサウィラ観光のハイライトは、海に張り出した城壁の砦スカラです。大西洋に向かって重厚な大砲がずらりと並んでいる景色は、とにかく迫力があります。さらにその上の北稜堡の展望台からは、波しぶきと旧市街の白い屋根が一度に見渡せます。

なお、エッサウィラは一年を通して風の強い町です。そのためウィンドサーフィンの名所としても知られています。

エッサウィラの大砲から大西洋を眺める

実際に行ってみて、まず思ったのがとにかく風が強い!ということ。帽子は飛ばされるので、かぶるのをあきらめました。日差し対策をしたい方は、あごひも付きの帽子か、しっかり巻けるストールがあると安心です。

そして天気に恵まれたこの日、いちばん心に残ったのは色の変化でした。前日までは砂漠と山で、視界に入るのはずっと茶色。それが海沿いのブルーに一変して、本当に清々しかったのです。港町のようでもあり、リゾート地のようでもある——同じモロッコとは思えない空気が流れていました。

ムーレイ・エル・ハッサン広場と旧市街の散策

旧市街の中心がムーレイ・エル・ハッサン広場です。カフェが並び、地元の人がのんびりお茶を飲んでいます。マラケシュの熱気のあとにここへ来ると、同じ国とは思えません。それほど時間の流れがゆっくりでした。

また路地には、木工細工やアルガンオイル、アクセサリーのお店が並びます。売り込みが比較的おだやかで、歩きやすいのもこの町の印象。ちなみに、猫がとても多い町でもあります。

路地のお店の猫

港で水揚げされた魚のランチ

昼食は、地元の港で水揚げされた魚を使った料理です。青い漁船がぎっしり並ぶ港では、カモメが飛び交っていました。

この魚料理がとても新鮮でおいしかったのです。マリネ、焼き魚、ムニエル。ハーブの効いた味つけが魚によく合っていました。砂漠でタジンとクスクスが続いたあとの食卓には、うれしい変化です。

💡 実は、日本の食卓ともつながっている港

エッサウィラは漁業がとても盛んな町で、ここで獲れたタコの多くが日本へ輸出されていると言われています。スーパーで見かける「モロッコ産のタコ」は、この大西洋の海から来ているんですね。遠い国だと思っていた場所が、急に身近に感じられた瞬間でした。

レストランの入り口

エッサウィラ観光の自由行動3時間は、こう過ごしました

自由行動の3時間は、海辺の砲台の上で写真を撮ったり、路地を歩いたり。また、お店の壁にずらりと掛けられた帽子のカラフルさも楽しくて、見ているだけで飽きません。

そして、ここでも猫がたくさん。みんな可愛くて、とてもおとなしいのです。漁港の町なので、おいしいお魚を食べているのかもしれません。

カラフルな帽子売り場
お土産屋の前の猫

マラケシュへ戻って、夜のフナ広場

エッサウィラ観光を終えて16時に出発し、3時間半かけてマラケシュへ戻ります。夕食はジャマ・エル・フナ広場のすぐ近くのレストランでとりました。

昼間に見た広場と、夜の広場はまったくの別物です。屋台の明かりと煙、太鼓の音、行き交う人の多さ。そしてこの旅で最後の夜が、いちばんにぎやかな場所だったのは、なんだか象徴的でした。

夜のジャマ・エル・フナ広場の活気

広場は屋台がたくさん並び、地元の人と観光客でごった返していました。現地の熱気がまっすぐ伝わってくる場所です。台湾の夜市もにぎやかでしたが、こちらのほうが広くて活気があります

ただし人の多さは相当なので、気をつけないとスリに遭いそうだというのが正直な感想でした。バッグは体の前に、貴重品は分散させて歩くのが安心です。

最後の晩餐は、踊りと歌つきで

この旅最後の夕食は、レストランの庭でタジン鍋などの郷土料理。食事のあいだ、踊り子さんが歌って踊ってくれました

そしてこの日は、ツアーの参加者も一緒になって踊るという展開に。10日間ずっと同じバスで移動してきた人たちと、最後の夜に一緒に踊る——団体ツアーならではの、忘れられない夜になりました。

女性ダンサーと一緒に踊るツアー参加者

9〜10日目|最終日の自由行動と帰国

最終日の午前は自由行動です。そして夕方の便でマラケシュを発ち、乗り継いで機中泊。翌日の夜に東京へ到着、という流れでした。

💡 最終日は「ディルハムを使い切る日」

①の記事でも書いたとおり、モロッコのディルハムは原則として国外に持ち出せません。再両替ができるのは空港の出発ターミナルの両替所などに限られ、両替証明書を求められることもあります。最終日の自由行動は、お土産を買いながら手持ちを調整できる貴重な時間。空港でも使い切れるように、小額紙幣を残しておくと最後まで慌てずにすみます。

私たちは最終日、ツアーのほかの参加者と一緒にお願いして、日程に入っていなかったスーパーマーケットに立ち寄ってもらいました。ダメでもともとで相談してみたところ、時間に余裕があれば対応してもらえたのです。

買ったのは、個包装のお菓子。会社へのばらまき土産にちょうどよく、手元のディルハムを使い切るのにも役立ちました。スーパーのお菓子は日本で買えない味が多いので、お土産としても喜ばれます。

💡 ツアーでも、リクエストはしてみる価値あり

団体ツアーは決められた日程どおりに動くもの、と思いがちですが、添乗員さんやガイドさんがいるツアーなら、ダメもとでリクエストしてみるといいと実感しました。今回のように「スーパーに寄りたい」といった短時間の希望なら、時間に余裕があるときは応じてもらえることがあります。ポイントは、ひとりで頼むより、同じ希望の人と一緒に相談すること。どうしても行きたい場所があるなら、早めに伝えておくのがおすすめです。

モロッコ10日間をふり返って

10日間で見てきたものを並べてみます。すると、あらためて1つの国の中に、これだけ違う世界があることに驚きます。

  • 大西洋に建つ巨大なモスク(カサブランカ)
  • 世界遺産の首都(ラバト)
  • 青一色の山あいの町(シャウエン)
  • 世界最大級の迷路(フェズ)
  • ラクダと朝日(サハラ砂漠)
  • 土でできた要塞村(アイト・ベン・ハドゥ)
  • 赤い街の喧騒(マラケシュ)
  • 白と青の港町(エッサウィラ観光)

移動は正直ハードで、9時間バスに乗る日もありました。それでも添乗員さん同行の周遊ツアーを選んだから、この距離を10日間でつなげられたと思っています。もし個人で同じルートを回ろうとしたら、移動の手配だけで旅が終わってしまったはずです。

可愛いシャウエンの青い路地、スークに灯るランプ、砂漠でのラクダと朝日。ふつうの旅行では味わえない楽しさが、この10日間にはぎゅっと詰まっていました

もしまた行けるなら、もう一度あの砂漠のホテルに泊まりたいです。今度は星をきれいに撮って、砂の上に寝転がって、ひとりの時間をゆっくり満喫したい。あの静けさと暗さは、ほかのどこにもありませんでした。

なお、アイト・ベン・ハドゥをはじめ、これまでに訪れた世界遺産はここにまとめています。

海外の旧市街や市場を安心して歩くための持ちものは

スマホの通信は


旅行保険つきのカードは

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

40代の会社員。フルタイムで働きながら、長期休暇のたびに旅に出ています。
エジプト・ペルー・スリランカ・カンボジア・モロッコ・ヨーロッパなど、友人との二人旅が中心で、添乗員付きツアーに一人参加することもあります。国内も北海道から東北・関東・京都・山陰まであちこちへ。
ここでは、実際に行った旅の記録と、働きながら旅を楽しむための準備のコツを書いています。